2013年7月20日土曜日

自分の空

晴れ渡った空。なんて広いのだろう。
長らく東京に住んでいたためだろうか。あるいは仕事や生活に追われていたためだろうか。しばらく日常生活の中で空の広さを感じることはなかった。
今日ふと空を見上げると、そこには青々とした、だだっ広い空があった。「空ってこんなに広かっただろうか。」そんな疑問、というかこの厳然たる事実に改めて気づいた。
高村光太郎は智恵子抄の中で、智恵子が「阿多多羅山(あだたらやま)の山の上に毎日出てゐる青い空が智恵子の本当の空だ」と言った言葉にに対して「あどけない空の話だ」と、智恵子へのいとおしみの気持ちをさりげなく表現した。
自分はどうだろう。自分にとっての本当の空とは、それは、ここの空とは違って、たとえ狭かろうが、たとえ澄んでいなかろうが、我が家族の住む東京の空が、本当の空なのだろう。

これは、果たしてあどけない話なのだろうか。50才間近のオジサンは空を見ながら考える。

2 件のコメント:

  1. 私がいうのもなんですが、
    晴天のすばらしさ、この年になって、
    やっとわかってきました~

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    1. 青空さんいつもどうもです。
      ホントそうですね。晴天の素晴らしさですね。
      私もつくづく感じてます。さすが「青空」さん!

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